過去に経験した嫌な記憶や、実際にいま失敗を犯したり、悲しいことやイライラすることに直面していると、なかなか気持ちを切り替えることができずに、マイナスの感情を引きずってしまうという方が多いのではないでしょうか?
そこで今回は気持ちを切り替える方法を5つご紹介します。
気持ちを切り替える5つのステップとは
私たちの感情のエネルギーは思考よりも強いため、頭で「物事をポジティブに考えよう」と思ってもなかなか前向きな考えをすることは難しい。
強い怒りや悲しみなどの気持ちを切り替えることは難しいですが、些細な苛立ちや悲しみなどの弱い感情は意識の向き先を変えることで切り替えることができます。
では、どうすれば意識の向き先を変えることはできるのでしょうか。

自分の感情に気づく
自分がなぜ今イライラしたり、悲しんでいるのか整理して考えてみましょう。
- どんなことがきっかけで
- どのような感情を抱いたのか
この2つが分かれば、自分の気持ちを受け入れることができやすくなります。
そして「自分は今ネガティブな感情を抱いている。でも気持ちを切り替えたいと思っている」とまで考えることができれば、次のステップに進みます。
自分の感情を受け入れる
腹が立ってイライラした。
または、〇〇されたから悲しくなった。
このような感情は焦って気持ちを切り替える前に、まずは自分で受け入れるようにします。
「私は〇〇されたから悲しかった(腹が立った)んだ」と。
自分自身で気持ちを受け止めることで、マイナスな感情を抱いた自分を認めることができます。
そう、マイナスな感情を抱くことは決して悪いことではないということです。
「〇〇すべき」という考えをやめる
怒りや悲しみといったマイナスな感情は、「こうすべきだ」という自分の考えが破られた時に生まれやすい感情です。
しかしこの「こうすべき」「こうあるべき」という考えは、人によって異なるため、自分はどこまでが許せて、この人はどこまでが許せるのか境界線を理解しておきましょう。
例えば「待ち合わせの5分前には絶対に来るべき」と考えるのではなく、「5分以内の遅刻なら許せるかな」と考えるようにすることで、自分の中の「こうあるべき」「こうするべき」という考えを和らげることができます。
割り切る
悲しんだり、腹が立って怒りをぶつけても変えられないことが多くあるということを理解します。
例えば「せっかくの休みにランニングをして体を動かそうと思ったのに雨が降った」と腹が立ったり、悲しむのではなく、「こればかりは仕方がない」と割り切ることで、マイナスな感情を抱いてもすぐに気持ちを切り替えることができます。
大切な感情だけ残す
ここまでの気持ちを切り替えるステップの中で、自分がなぜマイナスの感情を抱いたのか整理して受け入れ、「こうあるべき」という考えをやめて、時には「仕方がない」と割り切るようにしても、どうしても気持ちを切り替えることができないこともあります。
それはあなたにとって大切な感情です。
無理に切り替えることをせずに時間をかけて受け入れることで、自分にとって何が大切なのか気づくことができます。

上記5つのステップを踏まえて
「これだと今までと変わらず気持ちが切り替えられない」と思う方が多いと思いますが、ここまでのステップで自由な観点で現実に沿った柔らかいものの見方に変えることができるようになっているので、気持ちの切り替えに時間があまり掛からなくなっているはずです。
気持ちの切り替えができずに長い時間マイナスの感情と過ごさないといけないと思うのではなく、まずはその感情を受け入れてあげることが大切です。
イライラや悲しいなどの気持ちを切り替えたいという方は、今回ご紹介した5つのステップを参考にしてみてください。